ムシャクシャした俺は jubeat をやりにゲーセンへ入った。集中力を欠いてるから全くスコアが伸びず、結局、更に苛苛を募らせた俺はつい、ふと筐体を強く蹴飛ばしてしまった。然し、興奮した自分には全く罪悪感が無く、そのまま (怒ってはいたものの) 平然として店を出ようとした。その瞬間、後ろから恐らく店員に取り押さえられ、後頭部を強く打たれて意識を失った。
気が付くと、俺は物置のような場所に一人でいた。何故か衣服は剥ぎ取られ、裸体を曝してしまっていた。俺の身体は何かの台座の上に二本の金属製の柱に縛られていて、うんともすんとも動かなかった。手だけは耳のそばの辺りまで持ち上げられて固定させられていた。そして……股間には、 e-AMUSEMENT PASS リーダーが取り付けられていた。
しばらくすると、部屋に人が入ってきた。胸にはK○NAMIの文字が書いてある……まさか社員が、何故俺をこんな目に? 様々なことに思考をめぐらそうとしたが、そんな暇もなく、その社員は俺の股間……e-AMUSEMENT PASSリーダーにカードをかざした。それは明らかにPASSではなかった、そう認識した瞬間、身体中に快感が駆けめぐった。
何故、人の前で俺がこんな痴態を……然し身体は正直だ、性感を身体中に巡らせ、酔っている。顔をしかめながらもつい唾液がこぼれる俺の口に、平べったく硬いものが押し込まれた。自分でも驚くほど横に伸びた口は、抵抗なくその物体を飲み込んでしまった……刹那、身体に痛みが走り始めた。
まず、胸が膨らんでいく。胸の下に斑点が幾つも列状に出来て、これらも同様に膨らんでいくのだ。それだけではない。胸の谷間にも……二列。同時に、下半身が右方向に捻れていく。俺の意志に反して、リーダーとなった俺の逸物を前方に残しつつ、尻が前を向いたのだ。俺は何が何だか、訳が判らなくなっていた。
急に、胸と腹の一面が激痛と恍惚の金切り声を上げた。乳首が、開いていくのだ。それも、綺麗な正方形の形を保ちながら開いていく。その数、16。俺は狂いそうになるくらいの刺激の海の中にいた。開いた乳首の中に見えるものは、肉ではなく、アクリルのようなものだった。透明なそれは程よく盛り上がり、開いた乳頭はそれを囲うフレームのようなものになっていた。
今や逸物と尻は綺麗に横に並んでいた。この体勢が苦にならないのは、恐らく両脚の感覚が溶解、骨肉が癒着して、身体をねじられている感覚がないからだろう。今になって俺を束縛していた縄が解かれたが、台座にも癒着してしまっていた俺の身体は逃げることを拒否した。頭の横に掲げさせられていた手も、四角い物に変化していた。
ふと、部屋に音楽が響き始めた。こんな痴態を曝け出しているのに、音楽まで流すとは悪趣味な……と思ったが、ビートを刻む度に性感が助長されていることに気が付いた俺は、両足のあった部位と、頭の横の、元々は手だった四角い物から音が出ていることに気が付いてしまった。音を出す度に振動が身体中に伝播するそれは、俺には制御不能だった。
社員はおもむろに、今度は確かにe-AMUSEMENT PASSを取り出し、俺の逸物だったリーダーにわざとらしく愛撫でするようにタッチした。この上無く性感に突き上げられた俺は社員に蹂躙《シングルパーソンプレイ》する権利を許してしまった。すぐに尻に何かを挿入されたが、すんなりと受け容れてしまった。恐らくこれは、コインであろう。その後すぐ、俺にとっては16個の複乳である、方眼状に並んだパネルを操作される度に、音という快感が増幅して響き渡るのだった。
社員による蹂躙《シングルパーソンプレイ》が終了する頃、俺は何故こんなにも視界が開けているのかを考え始めた。もう下方向は見えなくなっていたが、社員の姿ははっきり映った。口は開かない。寧ろ、今は息をしていない。首は最早、上部ディスプレイを支えるだけの存在になっていた。
俺は社員や、俺を捕まえた店員によって運ばれて、このゲーセンのjubeatの新筐体に据え置かれた。インターネットに繋がれた俺の脳 - そして飲み込まされた基盤 - は、常時「新しい曲」や「スコア」などといった媚薬を送り込んでくる。そして俺は、クリア率の高いこのゲームの筐体として、様々な客層に敏感な部位をいじ繰り回されるだけの存在になった。